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5-ばかしあい(18)

とうとう最終週! 運命の週末! 泣いても笑ってもこれが最後! ……いや、万が一だめだったら泣き落とししてでも延長戦するよ。大丈夫、心配しないで。 今日は先週の続きをするんだ。 俺、遊馬さんに、一緒に肉じゃが作りたいってお願いしてたでしょ? なんと、遊馬さんが、いいよって言ってくれたんだよ! 昨日、帰り際にこっそり遊馬さんを捕まえて、おねだりしたんだ。 「遊馬さんと料理したいです! 一緒に味見とかしたいです!」 そしたら、遊馬さんは一拍おいて真っ赤になった。 「しっ……しろたの家で、なら……、一緒に料理、してやっても、いい」 頬は今までに見た中で一番真っ赤だった。林檎級。 もう、遊馬さんったらさ、嬉しいなら嬉しいって言っちゃっていいのに。隠そうとするから。素直じゃないから。だからこんなに顔赤くなって、可愛くなっちゃってるわけじゃないですか。はあ。好き。 自称演技派な俺にだって、こんな強がってるのに可愛いなんて芸当、できないです。好きです。 さて、最初の難関、『お誘い』は思っていたよりスムーズにクリア。 ん、ん? 帰っていったと思った遊馬さんが足早に戻ってきた。 おおう、勢いよく俺の肩掴んで、どうしました? 「しろた、明日は必ず、その……、エプロン、しろよッ」 「もちろんですっ。服汚しちゃうと面倒ですからね」 「……わ、わかってるなら、いい」 「あ、ちょっと待ってくださいっ」 遊馬さん、顔真っ赤ですよ? 冷ましてから帰った方がいいんじゃないですか? ほら、頬がこんなに熱い……? 遊馬さんの頬に触れたら、逆にその手を掴まれた。 「よっ、余計なこと、するなッ」 そして走って帰っていく遊馬さん。 はあ。美人可愛い遊馬さん、大好きです。 思うんですけど、最近とみに可愛さが増してますよね。出会った頃はもっとお澄ましした美人さん寄りだった気がします。もちろん、美人さんな遊馬さんも、可愛い遊馬さんも、どっちも大好きなので、まったく問題はないですけど!

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