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6-愛してほしいの(4)

遊馬さんが手ぶらで出て行ったから、さりげなくついていった。 案の定トイレに入った。よし、ウォーミングアップいくよ! 間髪入れずに俺も入って、まだ何もしてない遊馬さんの腕を掴んで個室に押し込んだ。 「⁉ 何⁉ やっ、ゃめっ⁉」 遊馬さん驚いてる。ぎゅっと抱きしめてドアを閉めちゃう。 「しろたです。遊馬さん、大きな声出しちゃいやですよ」 背伸びして遊馬さんの耳元でそれだけ囁くと、遊馬さんは横目に俺を確認して、ほっとしたようにため息をついた。 「おどかすなよ、しろた。どうした?」 「えへ。遊馬さんが出ていくのが見えたので、ついて来ちゃいました」 「こんなところに二人で入って、誰か来たらどうするんだ」 「どうしましょうか。ふふ、どきどきしますね」 遊馬さんに笑いかけて、そのまま、予備動作なしに唇を奪った。 「!」 遊馬さんが身を固くする、その前に唇の間から舌を入れて、遊馬さんの舌にご挨拶する。 飴玉みたいに舌先で舐めて、そのままの流れで口中を愛撫し始めた。 「!……ん、ぅ、」 遊馬さんの口の中は少しだけ熱い。 遊馬さんが必死にふるふると小さく首をふっているのは気づかないことにして、キスしながら遊馬さんの体にも触ってみた。 耳からスタートして、ゆっくりと首筋、シャツの上から鎖骨、胸へと指を滑らせる。 胸を手のひらで軽く揉んだら、遊馬さんが言うところの『小さいやつ』をみつけてしまった。 布地越しでも触れたら分かるくらい、けなげにぷくっと存在を主張してる。 あぁどうしよう。つまみたい。引っかきたい。くるくる撫でたい。この子を可愛がりたい。 遊馬さんの上顎を舐めくすぐりながらそんなことを考えてたら、遊馬さんが今度は俺のワイシャツの背中をつまんで、くいくい引っ張り始めた。 胸触られるのは恥ずかしいんですか、遊馬さん? だめです。そんな人は気持ちよくしちゃいます。 ……遊馬さん、どういうのが好きなのかなぁ。 そんなことを考えながら、軽く指先で乳首を転がしてみた。とたんに、ひくりと遊馬さんの体が跳ねる。 そのまま、きゅっとつまんで軽く、ごく軽く引っ張ってみた。 「んぅ」 あは。遊馬さん我慢しきれなくなっちゃった。喉の奥から息をもらして、反射的になのかな、俺の腰を両手で掴んだ。 そのまま遊馬さんの方に抱き寄せてほしい……! ぐいって、抱きしめられたい……! ここが会社だってことをつい忘れて、思うまま夢中で深く深く口づけたら、遊馬さんは応えてくれた。 力強く俺を抱きしめて、欲しいだけ俺を求めて、熱いキスを俺にくれた。

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