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6-愛してほしいの(11)
楽しい楽しい夕食の後は、くつろぎタイム。
ふかふかソファの上に寝転がって、遊馬さんに思いきり甘えた。
それはもう、遊馬さんが呆れるくらいに。
だって甘えたいんだもん。好きなんだもん。いいでしょ? 両想いなんだから。
「あのあの、遊馬さん」
「ん、なんだ。……ちょっと、くすぐったいぞ」
遊馬さんのおへその周りをくるくる撫でていたら、その手を掴んで止められちゃった。
「脱がしていい? 服、脱がしていいですか?」
「な、何言ってるんだ」
「脱がないと、遊馬さんのここ、きつそうですよ」
つつっと指をおろして、苦しそうにうずくまったその膨らみを撫でる。
「さ、触るな馬鹿っ」
あー。赤くなった遊馬さんに、クッションで隠されちゃった。
「しろたがくるくるするからだぞ!」
んふー。遊馬さんおへそ弱いんだ。そうかぁ。
「じゃあ、もっとくるくるしますね! ふふ、遊馬さんが我慢できなくなるまで。ね?」
「だめだっ」
あー! おへそもしまっちゃった! なんでよ!
いいもん。出すもん。可愛い小さなおへそちゃん、おうちを教えてくださいな。
乱暴にパンツに突っ込まれたシャツの裾をそっとひっぱった。
また会えたね、はずかしがりのおへそちゃん。
仲良くしようよ、ね?
俺はきみのことが大好きだよ。
「し、しろた。そんなに、その……」
んー?
ちゅ、ちゅ、ちゅ、っておへそにいろんな角度からキスをして温めてたら、遊馬さんがもじもじし始めた。
「その、おへそばかり、かまわないでくれ……」
遊馬さんが顔をそらしぎみにそう言った。耳と頬を赤くして。目を潤ませて。
言った。
そんなことを、遊馬さんが、恥ずかしいだろうに、頑張って言うから。
「遊馬さん」
「うん」
「責任とってください」
「うん……え?」
勃つじゃん。こんなさ、密着した状況でさ、遊馬さんの匂いでいっぱいになりながらさ、頬を染めた遊馬さんに、もっと気持ちよくなりたいって言われたらさ。
勃つじゃん。
こうなったら俺はもう、やるよ。なりふり構わないよ。もちろん遊馬さんのことは大事にするよ。
ずりずりっと、遊馬さんと目を合わせられるところまで行って、遊馬さんにキスする。
「遊馬さんが可愛いから、俺、こんなになっちゃいました。セ・キ・ニ・ン、とってくださいね?」
俺の剛直を遊馬さんのお腹に押し付けて、ごりってやったら遊馬さん固まっちゃった。
遊馬さんの顔が、どんどん赤くなっていく間、俺は遊馬さんの耳朶を優しく噛んでいた。だって、そこを舐めたり噛んだりすると、遊馬さんのも熱く、硬くなっていくのに気づいちゃったんだもん。
「待てしろた。ちょっと、な、なんだ、これ……」
遊馬さんが戸惑ってる。ほんのちょっとだけ慌てて、困ってる。
でも見ちゃった。無意識かもしれないけど、遊馬さんの口の端が微かに期待に緩んだのを。ふふ。遊馬さんだって嫌いじゃないでしょ?
「遊馬さんが欲しいヤツですよ。コレ、全部あげますから」
気持ちよくしてあげますから。そう言って、遊馬さんの唇を奪った。
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