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6-愛してほしいの(15)
「んぅ、ん……」
うっとりと目を閉じた遊馬さんが気持ち良さそうに息を吐く。
ボタンを四つ外して覗いた胸の赤みを、俺が舌で転がす度に、遊馬さんが小さく声をあげる。
始め桜色だった赤みは、今や色づいて桃色になった。あんまり可愛いからって、いじりすぎたな。反省。ごめんなさい遊馬さん。
お詫びの印に、こっちのきつそうな子を解放してあげますね。
よいしょ。えいっ!
「にゃ、にゃにっ!」
ふふ、一気にパンツ脱がしたら、遊馬さんがびっくりしすぎて猫ちゃんになっちゃった。
「何するんだしろた!」
しー!
俺が立てた人差し指で唇を封じると、遊馬さんは反射的に一瞬黙った。
「いや、ごまかすなしろた、僕のパ、パンツを返せ!」
ああ、遊馬さん最高。
なんでこんなに可愛いの?
もはや部屋の明るさ関係なく、顔が赤いの分かるもん。
「今は要らないでしょ、パンツ」
「そ、うなんだが、しかし」
「なんでパンツ欲しいんですか?」
「履きたい」
遊馬さん、それは問題発言ですよ。俺たちはこれからいったい何をするんだと思ってるんですか。
「だめです。Tバックならともかく、こんな普通のパンツは履いちゃだめです」
「なぜTバックならいいんだ」
「決まってるじゃないですか、ずらしてそうにゅ「わー!」」
遊馬さんが俺の発言を邪魔する。
恥ずかしいのかな?
「ずらして「わー!!」」
また邪魔されちゃった。
「しろた、ちょっとは自重しろ! しろたのその顔でそういうことを言うと、どんな影響があるのか考えろ!」
ん?
「どんな影響があるんですか?」
遊馬さんはしまったという顔で口元を押さえた。
「ねえ、遊馬さん?」
「うぅ。その……いたいけな子供に淫らなことをさせてしまったような気がして、背徳感で、その、」
「その?」
「ちょっと勃つ」
小さい声だったけどちゃんと聞き取れた。
遊馬さん、そっちは行っちゃいけません!
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