93 / 120
6-愛してほしいの(17)
遊馬さんに足を開いてもらって、蕾に指を沈める。
遊馬さんがあらかじめ解しておいてくれたらしく、それは容易に俺の指を受け入れてくれた。
中は柔らかく、そして熱くて、優しく俺を歓迎してくれる。
「遊馬さん、柔らかくしておいてくれたんですね」
「ん、うん」
掻き分けるように愛撫していたら、遊馬さんと目が合った。
遊馬さんはとたんに目をそらしてしまったけど。耳が赤い。
「遊馬さんが嫌でなければ、次からは、それは俺にやらせてほしいです」
「解すのを?」
「そう」
挨拶代わりに指先で、少し手触りが違うそこをとんとん、とノックした。
とたんに遊馬さんの体が跳ねて、色っぽい声が上がる。
「こういうことも、したいんです」
「ば、ばか、しろたのばか。だめだ、絶対やらせないからな」
赤くなって睨む遊馬さんの視線を笑顔で受け止めた。
◇ ◇ ◇
「……遊馬さん、これ、痛くないです?」
これくらいかな、と指を入れて動かしながら遊馬さんに聞いた。
「痛くない……、しろた、もう、指は……いい」
「なんでですか?」
「充分だから……もう、大丈夫だからっ……! しろた、早くっ……!」
「急いじゃいやですよ、遊馬さん。ゆったり楽しみましょ?」
「やだ……っ! 僕は早く、しろたが欲しいッ」
まさかだね。この俺が遊馬さんに欲しがられちゃった。ふふ。
さんざん遊馬さんのお腹にぐりぐり押し付けてたからね。
俺のは、体格のわりに、たぶんそこそこ大きい部類に入る。大学の時、俺と同じアホたちとフル勃起時の大きさ比べをした時、俺が長さ、太さ共に一番大きかった。
本当に、何をやってるんだろうね。あの、愛すべきアホたちは今でも俺みたいにアホなのかな。
「しろた……ッ! よそ見をするなっ!」
怒られちゃった。
「よそ見じゃないですよ。素直に遊馬さんの言うとおりにするのと、ちょっと焦らすの、どっちがより遊馬さん悦んでくれるかなって、考えてたんです」
「ば、ばかっ! どっちでも、ぁ、あ、う」
遊馬さんが喋ってる最中に先っちょを入れてみたら、遊馬さんの腰がくだけちゃった。
ローションをたっぷり使ったから、俺が腰を前後させる度に、つぷ、ちゅぷ、ぬぷっ、て、淫らな音が聞こえる。
もうちょっと深くまで入れてみようか。
「ん、ぁん、……む」
今最高な声が聞こえかかったんだけど。エロかったよね!
でも遊馬さん、すぐに口を押さえちゃって、声聞かせてくれないの。
これはもう、遊馬さんの言うとおりにして、めいっぱい気持ちよくなってもらうしかないのかな。恥ずかしがる余裕がないくらい。
うーん。どうしよう、どっちがいいかな。
奥はそこそこにして、前立腺をメインに可愛がってあげて、遊馬さんにはとろっとろになって甘い声をあげてもらうのと、ご希望通り奥までぶちこんで、全身で俺のこと受け止めてもらうの。あ、もちろん後者はちょっと理性が飛んじゃうから、声を抑えるなんて無理だよ。
うーん。
よし。理性ぶっ飛んだ遊馬さんに会ってみたいから、奥までコースにしようか!
いきますよ! 遊馬さん!
ともだちにシェアしよう!