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第28話

 そして、少しの間を置いて、ナツキは口を開いた。 「わかった、少し整理しよう。いやなことを言うようだけど聞いて。あのさ、二通り考えられる」  ショウの目の前に、手をチョキの形にして指が二本差し出された。 「お客様との恋愛が、マジの場合とフェイクの場合だ。二つ目は分かりやすい。お前を拘束できる六時間だけはマジかも知れないけど、残りの時間にはお前の居る場所はないって奴。で、一つ目だった場合」  ショウは唇を噛みしめた。  ナツキの言おうとしていることが分かった。  ナツキは手を伸ばしてショウの頭を撫でる。 「好きな相手がデリホスやってて、仕事とはいえ自分以外の人に身体触らせたり、オプションでキスとかフェラとかしちゃったり、そういうのを許容できる恋愛ってあり得るかって話」  長い前髪の隙間から労るような眼差しをくれて、にいっと笑う。 「目を覚ましな。好きは止められないからそれはしょうがない。でも好きなら尚のこと、その時間だけの恋人でいいじゃん。それともバイトやめるか?」

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