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第46話
ソファだと狭くて動きにくい上に、場所がリビングであることにショウは少し気が引けていたけれど、彰人に手を引かれて隣の部屋に移動した時、緊張してどきどきが止まらなかった。
彰人の寝室に通されたのは初めてだった。
窓の外から入ってくる明かりで部屋中が薄い青色で満たされて、ベッドだけ白く浮かび上がっているのが淫靡な感じがした。唾を上手く飲み込めず喉が鳴る。
「暖房、入れてなかったから寒いかな」
「ん……だいじょう……」
答える間もなく唇が塞がれる。二人は口づけを交わしたままベッドの上に腰を下ろした。
舌と舌が触れ合ったとき、身体の奥を甘い刺激が走り、思わず声が出てしまった。それでもやめたくなくて、ショウは彰人の舌に自分の舌を絡ませ、舐めるようにゆっくり動かした。
「……ん、う」
「んん」
いつしか二人の口は唾液にまみれ、甘ったるい息が漏れても気持ちよすぎてやめられなかった。苦しくて息が上がり、それでも相手の舌の裏側を擦り、舌先に軽く歯を立てる。
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