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第13話 ※R18

「兼子君! 降ろしてよ!」 「ダメです」  言っても平然とした顔で言うことを聞いてくれない。抱き上げられたまま家に連れて行かれた。恥ずかしい……ご近所さん見てないといいけど……。 「俺も汗かいたし一緒にお風呂入りましょう」 「ちょ……ちょっと、一人で入るよ」 「ダメです。嫌ならこのままベットに行きますよ」  さすがに泥だらけだから綺麗にはしたいけど。っていうかやっぱり兼子君……するつもりなんだ……。 「あなたの気が変わらないうちに俺のものにします」  わーー耳元で宣言された!  わたわたしている間に服を脱がされて湯船に放り込まれた。そのまま暖かいシャワーが頭から掛かって体についていた泥が流れていく。 「俺も入れてください」  狭い湯船の中で後ろから抱きしめられて濡れた素肌が密着する。心臓がバクバクしてどうしていいかわからない。 「やっと手に入れた」  肩に顔を埋めながら囁く声が熱い。 「その……ほんとに……僕でいいの?」  嬉しいけど……やっぱり……。 「ひゃあ!」  思い切り前を握られた。 「そういう卑屈なこと言うたびにやらしいことしますからね……」  大きな手がそのままゆっくり上下して、もう片方の手は体中を這い回る。後ろから抱きしめられた体が熱くて兼子君のものがすごく大きくなってて太ももにあたっていた。 「……は……あぁ……」  気持ちいい……そうだ……あの夜もこうやって彼に触ってもらった。 「覚えてる? あの日、紀伊さんすっごくやらしくて可愛かった……」  なんとなくだけど……思い出した……兼子君に触ってもらって嬉しくて気持ち良くて幸せだった……。 「あの日は耐えたけど……今日は絶対俺のものするから……」  切羽詰まったような低い声にぞくっとする……やっぱり最後まではしなかったんだ……そうだよね……体なんともなかったし……。  ペニスをぐっと握り込まれて親指が先の筋をなぞるように上下する。気持ち良すぎる……もう出そう……。 「やらし……下見て。俺に触られて紀伊さんのペニス気持ちいいって膨れあがってるよ」  視線を落とすと兼子君の言う通りの自分の痴態が目に入った……。 「……は……あああ!!」  恥ずかしい……気持ちいい……衝撃に耐えきれず思いっきり出してしまった。 「かーわーいい。恥ずかしかったんだ? 恥ずかしいのが気持ち良くて出しちゃったんでしょ?」 「……兼子君、イジワルだ……」 「耳まで真っ赤にしてそんなこと言ったって煽ってるだけだよ」 「こっち向いて。顔見せて……あの日もこうやって抱き合ったよね?」  そうだ……こうやって体を密着させて……彼の体温と匂いを感じて……恥ずかしくて、気持ちよくて……こんな幸せあるんだって思った。 「あの時、あなたを手に入れたと思ってすごく幸せだった」  ああ、そうだ……こんな大事なことなんで忘れちゃってたんだろう……本当に真剣に言ってくれたのに……嬉しくて幸せで涙が出たのに……。 「ごめんね……もうちょっと付き合って」  兼子君のものと自分のものがお腹にあたってゆっくり上下する。熱い……跳ね返るような弾力と大きさ……本当にこれを受け入れられるのだろうか……恐怖心が湧いてくる。 「……怖がらないで大丈夫。まだ入れないから……冷静になりたいからこのまま一回抜かせて……」  僕の体でこんなに興奮してるんだ……嬉しい……僕のもさっき出したばっかりなのに、もう立ち上がってる……揺さぶられながら必死に背中にしがみついた。  噛み付くようにキスをされながら、どこにも隙間が無いくらい強く抱きしめられると密着した体の隙間で暖かいものを感じた。 「好きだよ。咲耶」  荒い息遣い……自分を見る潤んだ雄の瞳。なんて色っぽくて綺麗なんだろう……。

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