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第2話(3)

「あ、結構時間くってるし!!」  時計を見た俺は風呂場に行って栓を確認してからお湯張りのボタンを押す。  もう立ったままプリンを食べて、俺はまたため息を吐いた。  朝は色んなことが理解できなさすぎてパニックで……更にあんなことされて頭ん中真っ白って時にバイトって現実でバタバタと家を出たからまぁよかった。……よかった……よな?  でも、創介が帰って来たらどんな顔をすればいいのかわからない。  そもそも、俺らは幼なじみで親友だ。  男同士だ。だから、 「雄吾なんて何もできないし、1人じゃ心配だもん!そうちゃんが一緒に住んでくれたら安心なんだけどなー!」  って母さんが言い出して、こんな立派なファミリーでも住む感じのアパートで一緒に暮らしているんだから。  創介が居れば安心だったはずなのに……。 「……イケよ」  創介のあの甘い囁きを思い出して俺は顔面を押さえてしゃがみ込んだ。  くっそ恥ずかしい。  何だ!あの甘い声!  あいつ、いっつも女の子にあんなイケボでしゃべんのか?  俺がイッた後のあいつの微笑みと頭を撫でられた優しい手を思い出して……俺はドキドキうるさい心臓を押さえて風呂場に走った。

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