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第3話「創介の誕生日」

 俺1人でモヤモヤして、ワタワタして……なのに創介は知らん顔で居るのが余計ムカついて。  でも、いつもと変わらず朝飯も夕飯も用意してあって、洗濯も終わると俺の部屋に片付けられているし、風呂とか掃除もしてあるから俺でもボタン押すだけの状態になっている。  正直、そこは助かっていた。  創介が作ってくれないなら買ってこないとだし、掃除も洗濯も俺には無理だから。  そして……あれ以来、創介は普通だ。  特に手を出してくることもないし、女ともどっか行ってるっぽいし、下ネタだって普通に話す。  夢だったのか?って思うくらいではあった。  それなら……だ。  お盆に実家に帰った時に20歳になる日はこっちに帰ってるからって合同の誕生日会を開かれて、俺らは生まれ年のワインってのをもらった。  だから、創介も20歳になる日に飲もうって、その日はお互いバイトも休みにしていて……つまり今日がその日な訳で……。  俺はドアを見つめて何度目かわからないため息を吐いた。  どうしたらいいんだろう。  今日、創介の誕生日を祝うはずなのに前回やらかしたのが飲み会……と思うとどうしてもワインなんてヤバいんじゃないかと思ってしまう。

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