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第4話「ま、待って!!」
「なぁ、創介ぇ」
「あ?」
俺が頭をグリグリ押し付けていたのも諦めた創介はパスタを口に入れながらこっちを見る。
「俺ムラムラしてるかも。チューしたい」
ん、と笑いながら目を閉じて顔を向けると、創介は無言でワインを注いで飲み干してからため息を吐いた。
「……誘ったのはお前だからな」
ちょっと目を開けてみた俺はこっちを向く創介から目が離せない。
柔らかい唇の感触が嬉しくて再び目を閉じると、角度を変えて何度も口を合わされる。
「そ……まっ……息……」
苦しくなってきて薄く目を開くと、創介は口を開けて俺の口を食べるようにチュッと音をたてた。
「鼻で息しろ」
言いながら唇を舐められて耐え切れずに開いた口に創介の熱い舌が入ってくる。
「はっ……んっ……」
歯列をなぞられて舌を絡められたり、吸われる感覚に思考は完全にどこかへ追いやられた。
ただ、気持ちよくて意識もぼーっとしたまま俺の口の中は創介のされるがままになる。
崩れそうになるのをしっかり抱き留められて、その力強さも嬉しい。
口から溶けているような甘い感覚は次第に何かゾクゾクと身体の中を這い上がってくる別の何かも呼び起こす。
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