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第4話(4)

「待っ!!」  それがベルトを外された音だと気づいて手を伸ばすと、簡単に跳ね除けられて前を開かれる。  慌てて上半身を起こした俺の目に飛び込んできたのは俺のボクサーパンツに手をかけてニヤリと口の端を上げた創介。  止める間もなくズラして勃ち上がっているそれを握られて 「んっ……」  吐息混じりの声が出た。  それがやたら恥ずかしくて創介を止めようとするが、創介は右手で竿を握りながら左手で先に触れてくる。 「だいぶ先走ってんな。そんなよかった?」  否定しようとぎゅっと閉じていた目を少し開けると、創介とちょうど目が合った。  口を開いて舌を出したそれを見ただけでゾクッとする。  熱い舌が下から上に這う感覚に俺は吐息を漏らしながらまたぎゅっと目を閉じた。 「見ろよ。雄吾?」  そんなモノの側で囁かれても創介の息がかかるだけでビクッと震えてしまう。 「これは忘れんなよ」  そのまま一気に咥えられると、俺は思わず両手で創介の髪を掴んだ。  動く舌も吸われる快感も……こんなのヤバ過ぎる。  引き剥がしたいのに力が入らない。  ……いや、本当は離れて欲しくない。

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