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第4話(6)
ん……まさか……デジャヴ!?
薄暗い部屋。俺は全裸で、目の前に居るのは……やっぱり創介。まだ今回創介は服着てるっぽいだけマシか?
くっそぅ……。
何だ?俺は酒を飲むとエロ開放でもすんのか?
「くっ……あーーーっっ!!」
俺は耐え切れずに叫んで髪を掻き乱す。
頭の中で「わかるか?」ってあの吐息混じりの創介の声がリピートされてバタバタと足を動かした。
「ん?……何時?」
眉をひそめながらモゾモゾと創介が動いてビクッと跳ね上がる。
時間なんて知るか!!こっちは今回しっかり覚えててもう今すぐ消えたいくらいなんだよ!!
本当なら即この部屋を飛び出したい。
なのに布団の中に居るのは理由がある。
「どこ行こうとしてんの?」
ちょっと掠れた声で囁いて俺の腰に回っていた手が俺を引き寄せて俺は創介の胸にピタリと顔を付けることになった。
「なっ!!離せって!!」
慌ててみても創介はくすくすと笑っている。
「あれはチーズ?それともワイン?どっちの効果なんだろうな?」
ダメだ。どんな創介の声もエロく聞こえて顔から火が出そうだ。
「し……知るかっ!!」
「ふふ……どっちも性欲高めるらしいぞ?気持ちよかったろ?」
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