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第5話「何で??」
風呂場に入ってズルズルと床に座り込む。
何であいつちょっと怒ったんだよ。
考えたってわからない。
そもそも、昨夜のキスも胸への刺激もフェラも……どれも記憶にしっかり残っていて俺の頭はパニック寸前どころじゃない。もう大爆発だ。意味がわからん。
「ダーーーァッッ!!」
叫んで髪を掻き乱す。
そのままペタンと浴槽の縁に頭を乗せて盛大にため息を吐いた。
酔っていた……って言ってもさすがに。
うぅっ、と唸ると風呂場のドアが開いて、俺は跳ね上がる。
「な……な……何で??」
そこには創介が全裸で立っていた。
「風呂入るから」
特に感情も何もない声で創介はためらいもなく入って来る。
「ちょっ……それなら俺、お前終わってから入るから」
慌てて出ようとコソコソと縮こまってドアに向かおうとしても創介はドアの前に立ったまま俺を見下ろしていた。
「ちょ、退いて」
「何で?お前も入るんだから一緒でもいいだろ?ここ風呂もデカいんだし」
いや、一般的には大きいかもしれないけど、男2人で入ったら絶対狭い。
そもそも一緒に入るとかさすがにおかしいだろ?
色々浮かんでいるのにパクパク口を動かすだけで声にならない。
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