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第5話(2)
とりあえず何かを伝えようと創介の方を見た俺は……創介が立っていて俺がしゃがんでいるせいで目の前には創介のモノがあって慌てて顔をグルンと捻った。
「何、意識してんだよ。今までだって何度も見てんだろうが」
「いや……そっ……そうだけど」
ダメだ。
声が上擦る。
「俺、今日は朝からバイトなんだよ。ボケっとする時間はねぇ」
そんなことを言われてもそんな簡単には切り替えられないでいると、急に肩から背中にかけて重みが……しかも、色々くっついてるって!!
後ろから抱き締められて、俺はワタワタするしかない。
「ちょっ!なっ!そうっ!!」
「ははっ。『そう』とか、久々に聞いたな。幼稚園振り?」
「違っ!!」
こいつは俺がパニックになってんのわかんねぇのか?
慌てつつ睨もうとした俺は腰の辺りに当たるモノにちょっと……いや、かなり戸惑う。
「創介……。当たってる」
消え入りそうな声で言うと、耳元で創介の笑う声が聞こえた。
「当ててるからな」
はぁっっっ!?
意味がわかんねぇ。
何で……と言いかけた俺は創介にクルッと向きを返されて立たされた。
見つめ合う格好になって思わず俯くと、創介のモノが勃ち上がっているのが目に入る。
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