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第5話(3)
「なっ……何!!」
「お前は抜いてるけど、俺は抜いてねぇからな?」
顔を近づけられてわざわざ耳元で言われて、ゾクッと背筋を何かが這う感覚に俺は身体を震わせた。
「抜き合うか?」
言いながら返事もしてないのに俺の手を掴んで創介は自分のモノに俺の手を持ってくる。
戸惑っていると……
「マジで時間ねぇから」
なら止めろ!と言いたいのに、創介の手が俺と創介のモノを俺の手ごと擦り合わせるから、俺はすぐに情けない声をあげることになった。
「あ……なんっ!……んんっ!!」
鼻にかかるような声で自分が1番びっくりしている。
今、どこから出た?
何で創介の手ってだけで……てか、今回は結構自分の手なんだけど……。
俺の手の中では俺のモノだけでなく、創介のモノも更に質量を増して硬度も上がっていく。
「はぁ……ふ……っ」
創介の手も先に触れるし、お互いのカリ同士が擦れて俺の息も上がり始めた。
ちらっと創介を見ると、声は出さないものの創介だって眉を寄せてちょっと口を開けている。
その姿が色っぽくて、
「あっ……んっ!! 」
思わず甘い声を出した。
「本当……煽るよな」
吐息の混じったその声なんてヤバ過ぎる。
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