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第5話(4)
「も……イ……くっ!!」
創介に手ごと握られているのがもどかしくて、自分で腰も揺らしつつその快感を貪った。
熱くて、恥ずかしくて……でも、めちゃくちゃ気持ちよくて……。
ダメだ。
思いつつ腰の動きを早めて、俺が創介の腹に精をぶち撒けると、少し遅れて創介も白濁を吐いた。
お互いの息が風呂の中で反響してやけに大きく聞こえる。
ドキドキとうるさいのはこの状況でなのか、吐精した名残か。
ぼぅっとする頭でイく創介の顔なんて見ちゃって……しがみつきたい衝動に駆られるのはなぜか。
「雄吾……」
少し掠れた声で抱き寄せられて、俺はそのまま創介にくっつく。
「……時間ねぇのが惜しいな」
言いながら離れてシャワーを手に取ると、俺の体を丁寧に流した。
創介の腹にある俺のモノが目に入って恥ずかしくなりながら、流れていくお湯を眺める。
体を洗われて2人で湯舟に浸かって。
「さすがに狭いな」
笑いながら後ろから抱き締められて……あれ?何してんだっけ?
ってやっと頭が冷静さを取り戻し始めた頃、
「時間ねぇし、出るぞ!」
脇に手を入れて立たせられて俺は手を引かれるまま浴室を出た。
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