31 / 203

第5話(4)

「も……イ……くっ!!」  創介に手ごと握られているのがもどかしくて、自分で腰も揺らしつつその快感を貪った。  熱くて、恥ずかしくて……でも、めちゃくちゃ気持ちよくて……。  ダメだ。  思いつつ腰の動きを早めて、俺が創介の腹に精をぶち撒けると、少し遅れて創介も白濁を吐いた。  お互いの息が風呂の中で反響してやけに大きく聞こえる。  ドキドキとうるさいのはこの状況でなのか、吐精した名残か。  ぼぅっとする頭でイく創介の顔なんて見ちゃって……しがみつきたい衝動に駆られるのはなぜか。 「雄吾……」  少し掠れた声で抱き寄せられて、俺はそのまま創介にくっつく。 「……時間ねぇのが惜しいな」  言いながら離れてシャワーを手に取ると、俺の体を丁寧に流した。  創介の腹にある俺のモノが目に入って恥ずかしくなりながら、流れていくお湯を眺める。  体を洗われて2人で湯舟に浸かって。 「さすがに狭いな」  笑いながら後ろから抱き締められて……あれ?何してんだっけ?  ってやっと頭が冷静さを取り戻し始めた頃、 「時間ねぇし、出るぞ!」  脇に手を入れて立たせられて俺は手を引かれるまま浴室を出た。

ともだちにシェアしよう!