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第6話(5)
「大和と腕組んでた女見てどう思った?」
「……綺麗な人って……」
「じゃあ、創介とくっついてた方は?」
言われて考える。
正直、イラッとした。
ん?イラッと?……待て!何で?どっちに?
かわいい女を連れてる創介に?
それとも創介にやたらくっついてる女に?
あの女はかわいいとは思った。華奢で笑っていた顔もどっちかと言えば好み。
……あれ?何でイラついた?
大和先輩たちの方はどっちかと言えば羨ましいと思ったのに……このイラつき、モヤモヤは……何だ?
「お前も好きなんじゃねぇの?創介のこと」
「え……?」
スプーンに乗せたオムライスがポロッと落ちる。
好きって……恋愛で……の意味か?
「莉音先輩?それって……LOVEの意味で言ってます?」
探るように聞くと、先輩は「もちろん」と真顔で答えた。
「だって創介が女連れてるなんていつものことじゃん?なのにイラついてるし、最近キスとかしてるんだろ?……それは嫌なのか?」
言われて考える。
ケツなんて嘘だろ!?って思うし、口で咥えるのも信じられないとは思う。
でも……気持ちいいって思っちゃってるし、キスはむしろ好きだ。
……あれ?
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