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第7話「告白タイム」

 バイトが終わると俺は大きなため息を吐きながら自転車を押して歩いた。  普段ならラストまでやると腹も減るしサッと乗って帰るけど、どんな顔をして帰ったらいいかわからなかったから。  それでもバイト先からアパートまでそんなに遠くはない為あっという間に着いてしまう。  もう何度目かわからないため息を吐きながら自転車を停めると、部屋の窓を見る。  メゾネットタイプの2階にある俺たちの部屋には電気が灯っている……ということは創介が帰ってきているということだ。  鍵を開けて目を閉じて、気持ちを落ち着けてからドアを開ける。  中に入ってからまた鍵を締めて靴を脱ぐと、ノロノロと目の前の階段を上った。  上に近づくにつれて足が上がらなくなる。  創介のこと……俺は本当に好きなのだろうか。  嫌いじゃないとはわかる。言い切れる。でも……  いつの間にか足は完全に停止。階段の手摺を握ったまま残りの3段が登れない。  俯いてただ手摺を握る力だけを強くしていた俺はガチャっと音がして顔を上げた。 「雄吾?おかえり」  顔を出した創介はしゃがんで俺と目線を合わせる。 「一緒に飯食わないか?待ってたから」  肩に掛けたトートバッグを持って手を引かれると、なぜか動かなかった足もあっという間に1番上にあった。

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