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第7話(4)
「え……」
創介が目を見開いて瞬きを繰り返している。
「今の今まで悩んでたけどな」
笑うと、創介も少しだけ笑って大きな息を吐き出した。両手を後ろに付いてグッと首を後ろに反らす。
「創介?」
身を乗り出したまま首を傾げると、創介は首を元に戻して少し身体を起こして両腕を広げた。
「雄吾……好きって言ってんだぞ?来られるか?」
穏やかに微笑んでいるのに、ちょっと不安そうにも見える創介。
いつも自信満々で余裕の笑みを浮かべているのにそんな感じは一切ない。
「今は酔ってねぇからな。言い訳はできねぇぞ」
言いながら軽く震えている創介を見て、俺はフッと笑ってから立ち上がってその腕の中に飛び込んだ。
「恥ずかしいことさせんな……バカ」
顔なんて見られたくなくて首に手を回してしっかりとくっつく。
「お前、巨乳女が好きなのに……いいのか?彼女作るの諦めて」
「デカけりゃいいんじゃねぇよ!美乳が好きなの!」
「俺、胸ねぇぞ?」
「知ってるよ!あれは見てるのがいいの!てか、お前こそ今日も女連れてたのにいいのかよ!」
何を言ってるんだ?なんて思いながら、ハッと昼間見た現実を思い出して顔を上げた。
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