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第8話(2)
「ちょっ!!」
口はキスで塞がれているし、手は脇腹だの首筋だの撫でられているし……どこもかしこも自分では制御もできないくらい熱を持って息だって乱れ始める。
はぁっと息を吐いて薄っすら目を開けると、創介が俺の黒いスキニーパンツを持っていて慌てた。
「な……なんっ!!」
「急に最後までヤろうなんてしねぇから安心しろって」
頭を撫でられたって安心なんてできない。
今、俺パンツだけだし!!
俺の服!!って思うものの、脱ぎ散らかしたリアルなものなんて見たら卒倒する気もする。
「何で俺だけ脱ぐんだよ!」
考えている間にパンツも剥がれてパッと前を隠すと、創介は笑いながら起き上がった。
「だから、今日は俺の挿れないから!着てたら入らないってわかんだろ?」
言いながらベッドサイドにある黒いボックスを漁り始めた創介。
わかるってか……何してる?
ゴソゴソ聞こえる音が気になった俺は視線を移して後悔した。
AVとかで見たことあるよ。それ……わからない方がよかったかもって思うくらいの中身がたっぷり入ったボトル。バッグ用って文字まで目に入ってワタワタとベッドの上で逃げ場を探した……が、手早くひっくり返されて尻を撫でられる。
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