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第8話(3)

「うひっ!!」  竦み上がると、創介は後ろからそっと抱き締めてきた。 「そんなビビんなって」 「ビビるに決まってんだろ!何でそんなモン持ってんだよ!」 「ん?嗜み?てか、前に指挿れた時も使ってるし!」 「言うなっ!!」 「ゴムもあるし、簡単なオモチャもあるぞ?」  平然と聞きたくないことまで言いやがる。  ん?オモチャ?……使うなよっ!? 「見る?」 「見ないっ!!」 「ふふっ……そのうち、な?」  言いながら背中にキスをされてピクっと反応をしてしまう。  もどかしいようなそのキスに耐えていると、不意に創介の手が俺のモノを握った。 「あっ……」  思わず漏れた声が恥ずかしくてとっさに掴んだ枕に顔を埋める。  腰を抱えられながら扱かれて……しかも、滑りのいいそれは明らかにさっき持っていたローションが付いているからだろう。  グチュグチュの鳴る音が生々しくて、でも、絶妙な力加減で握られているせいで気持ちよくて…… 「そ……すけっ!!」 「んー?気持ちいいだろ?」  余裕のある言い方がムカつく。何で俺だけいっぱいいっぱいなんだよ!! 「あ……くっ……っ!!」  歯を食いしばって必死に耐えていると、頭がクラクラしてくる。

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