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第8話(6)

「うん、上手」  何を褒められたかわからず枕に預けてある顔を動かすと、尻の中にある指がまた動き始める。 「んっ……くっ」  ハッと短く息を吐くと、創介が俺の顔を覗き込んできて微笑んでいた。 「痛いか?」  一応気にしてくれているみたいだけど、前も握られて後ろにも挿れられて、俺は息をするだけで精一杯。 「とりあえず、第2関節まで挿ってる」  そんな状況説明なんて要らない!!ってか、まだ全部挿ってねぇのかよ!  目の前が涙でぼやけてよく見えない。 「1回イくか?」  呟きながら仰向けにされて、中に挿っている指までグリッと動いて身体が跳ねた。 「ん?イイとこ当たった?」  ニヤニヤ笑われて俺は両腕で顔を隠して首を横に振ることしかできない。 「せっかくだから顔見せろよ」 「ん……無理ぃっ!!……んぁっ」  熱い息と共に漏れる声が信じられなくて、でも、口を閉じようとしても声は止められなくて。  思考力もどんどん低下していく。  握られている手が気持ちよくて、しかも、それが創介の手だって思うだけでキュンと胸が締め付けられるようだ。 「う……あっ……も……イくっ」  ギュッと手を握り締めて、足も突っ張る。

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