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第8話(7)
ドクンと弾ける開放感に大きく息を吐いていると、トロリとまた粘液が尻に垂らされたのを感じた。
何でかわからず腕を退けて目を開こうとすると、挿っていた指が動き出す。
グリグリと掻き回されて擦られて……
「うぁっ!!」
急に電気でも走ったみたいにビリッと、そして、じんわりと甘い刺激が広がった。
「ここ?」
しつこいくらいにそこばかり攻められて息をするのも辛い。
「やぁ……無理っ!!っっ」
近づいてきた創介にしがみついてとにかく必死に首を振る。
痙攣でもしているかのように身体は勝手にビクビクと跳ねるし、もう俺の意思とは関係なく声も出て何も考えられない。
「雄吾、わかるか?」
不意に創介が指を動かすのを止めて耳元で囁かれた。
それでも俺にはよくわからない。
指が止まったことでとにかく息を吸うのに必死だった。
ゆっくり背中を撫でられて、おでこ、目元、頬、首筋、鎖骨……とにかくいっぱいそっとキスをされて……。
まだぼんやりした頭でとりあえず目を開けると、創介は微笑んでいた。
涙を拭ってくれて頭を撫でられる。
「大丈夫か?」
ゆっくり頷くと、創介はやっと口にキスをしてくれた。
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