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第9話「付き合ってるけど……」
「うぅ……あーーぁ」
目が覚めた俺はあまりにもガッサガサの声に軽く引いた。
「あ、起きたか?早かったな。ん、水」
俺の前髪を指先で払ってうつ伏せで頬杖を付いていた創介がペットボトルを持って微笑む。
起き上がった俺はまだ尻に残る違和感に眉をひそめた。
「痛い?」
創介も起き上がってペットボトルのフタを開けてくれる。
フルフルと首を振りつつ受け取って口を付けていると、サッと俺の背後にまわった創介がスルリと腰元に腕を回してきてビクッと震えてしまった。
「なっ!!何!?」
「え?くっついてるだけじゃん」
ぎゅうっと後ろから抱き締められて、肩口にキスをされて跳ね上がる。
「水零してるし。何、その初々しい反応」
めっちゃ笑われて俺は慌ててペットボトルを創介に渡してガバッと布団を被って丸まった。
「雄吾?」
絶対ニヤニヤしているであろう創介が容易に想像できて、俺はしっかりと布団を掴む。
何かめちゃくちゃ恥ずかしくて顔なんて見られない。
「照れてんの?さっと拭いただけだし、ケツん中もローション残ってるだろ?風呂行こ?」
布団の上から撫でられてまたビクッと体を揺らした。
また意識してしまってキュッとケツに力が入るとまだ何かが入っているような感覚にドキドキする。
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