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第9話(5)

「俺はお前なしの人生なんて考えられない。ずっと1番の幼なじみでいるつもりだったけど……誕生日のあの日、お前が誘ってきたんだぞ?そんなん一度手出したらもう無理に決まってる」  真剣な顔を見て、あぁ、この顔好きだ。なんてのんびり思う。 「俺だってお前が居ない大学なんて絶対つまんないって思って一緒にしたっつの!」  ムッとすると、鼻を摘まれた。  何で!? 「それは友達としての好きで来たんだろうが!」  言われて考える。  ……うん、確かに。 「でも、お前が誰かに取られるのは嫌だ。今日、大和先輩が女の人と居るのは美人と一緒でいいなぁって思ったけど、お前が女と居るのはムカついたんだ」  何か思い出したらイラっとしてきた。 「お前、他の女と腕組んだりすんな」  ちょっと怒っているのに、創介は嬉しそうに笑う。 「雄吾。付き合って」 「は?俺、今ちょっと怒ってる……」 「うん、やきもち焼くくらい俺のこと好きなんだろ?」 「え?」 「だから、付き合って」  両手を握られて俺はどうしたらいいかわからない。 「俺……やっぱお前のこと好きなのってLOVEの方かなぁ?」 「もう両想いのつもりでお前抱こうとした俺のドキドキ返せ」  べぇっと舌を出した創介を見て笑うとサッとキスをされる。  うん、やっぱり創介とのキス……好きだ。

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