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第9話(8)
「うん。お前、服の下は肌白いから結構綺麗に付くな」
顔を上げて満足そうに笑う創介を見てから自分の下半身に目をやってため息を吐く。
色んなところに赤く付けられた創介の印。
「白い肌に赤い花が咲くってな」
「どこのエロ小説だよ」
睨みながらもう一度あちこちに付いたキスマを見る。
というか下半身丸出しだと慌てて短パンごと引き上げた。
「上げんなよ」
「バカじゃねぇの!? 」
「軽く勃ったのに?」
「〜〜〜こんくらいすぐ落ち着くわっ!!」
睨んだのに笑っている創介に向かって起き上がりながら拳を握って殴りかかる。
「毎日付けてやるな?」
「フッざけんな!!」
拳を軽く受け止めてニヤリとする創介に思いっきり怒りをぶつけても余裕で笑う創介に軽くキスをされて俺はパクパクと口を動かすだけだ。
「俺にも付けとく?」
創介が自ら肩口を開けて笑うのを見て少しためらいながらも興味が勝ってそこに口を付けてみる。
同じようにちょっと吸ってみても特に赤くはならない。
「フッ。下手くそ」
笑われてカッと赤くなると、創介に腕を握られてシャツの袖をまくられる。
「ちゃんと見てろ」
上目遣いで見ながら上腕に口を付けられてビクッと震えると、創介は離れながら笑った。
「感じてんじゃなくて見てろよ」
この野郎……。
シャツの袖からはギリギリ隠れるそんなところにまた付けられた痕を見て俺はぐぬぬと唸った。
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