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第11話(3)

「雄吾。起きろ!朝」  シャッと勢いよくカーテンを開けられて俺は眩しさから逃れるように窓に背を向ける。だが、 「起きねぇの?……何?そんな遅くまで1人でオナってたの?」  耳元で囁かれてバッと勢いよく起き上がった。 「なっ!!」  背中を壁にぶつけたが、痛みよりも何でそんなの知ってるんだって驚きで口をパクパクさせるしかない。  創介は俺の目の前に丸められたティッシュを見せてニヤリと笑う。 「何でそれ持ってんだよ!!」 「普通に床に落ちてたし」 「なっ!!拾うなよ!」 「そもそもゴミ捨ても俺がやってんだぞ?お前が毎日抜いてんの知ってるし」  言うか?普通……。  涙目でグッと唇を噛むと、 「切れるから……ほら、やめとけ」  創介の指が入ってきて無理矢理口を開けられた。 「あがっ!!」  笑いながら指で舌をかき混ぜられてちょっと変なスイッチが入った気がする。  唾液で濡れた指が引き抜かれて糸を引くのを見ながらちょっとふわふわして口を開けていると、チュッとまた軽いキスだけをして創介は離れていった。 「何っ……」  言いかけて押し黙る。  もっとキスして欲しいとか……恥ずかし過ぎて俯いた。

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