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第11話(7)

 夜もライトが灯って盛り上がるメインステージ。  人も昼間は子供も結構見かけたが大学生やOBらしき人が多くなった。 「うっし!屋台組は残ってまだやってるけど、こっちは解散!明日は今日来てねぇ奴らも多少増えるからよろしくな!」  竹先輩がシアターに残る俺らに声をかけてくれて俺たちはそれぞれ荷物を持って帰り始める。  おさつスティックとフライドポテトの屋台を出していたのは知っていたけど、受付をしていてそのポテトとかを買うと映画のチケットがもらえるのを知った。  学生の自作映画なんてそんな見に来るのか?なんて思っていたけど、各回ほぼ満席になったのはそのポテトとかとセットだったからだろう。 「竹先輩、ご機嫌だったな」  無言のままは気まずくて声をかけると、 「そりゃ、|町田《まちだ》組よりこっちの方が入りよかったんだから機嫌いいだろ?アンケートも嬉しいこと書いてあったし」  創介はあくびをして伸びながら口を開いた。  うちの映画サークルは大きく2つに分かれていて今年は竹林組と町田組でそれぞれ映画を企画、シナリオから始めて撮影、編集までそのグループでやっている。  恋愛、青春の切ない系である竹林組(意外だけど)とアクションバリバリで激しい系の町田組。  その観客数とアンケート結果で明日のラストはどっちが上映するかを決めたらしい。

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