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第11話(8)

「俺らラストもやれんの?」 「だから、竹先輩も上機嫌だったんだろ?」  先にエスカレーターに乗った創介に続いて俺もすぐ後ろに乗る。 「明日は莉音先輩たちも来るらしいし、朝は今日よりはゆっくりだし、片付けは今日来たメンバーは免除らしいし……よかったな」  前を向いたまま話す創介の後ろ姿を見て俺はちょっと口を尖らせた。 「えー!じゃあ、帰りに莉音先輩も一緒にご飯とか無理?」  振り返った創介の眉がピクッと動いて俺はドキッとする。  え?何かマズいこと言ったか? 「……怒ってる?」 「いや」 「何だよ!」 「明日、早く家帰ろうって言わせてやる」 「はぁ!?」 「覚悟しとけよって言っただろ?」  エスカレーターを降りて自転車置き場に歩いていく創介の後を追いかける。  だって……何か嫌な予感しねぇか? 「え!?何っ!!」  創介の肩を掴んでも創介は笑うだけで何も言わない。  いや、その笑み怖いって!!

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