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第12話「ヤダ!無理っ!!」

「マジで……死ね」 「ん?死んだら嫌なくせに」  笑っている創介をぶん殴ろうとすると、身なりを整えた創介は笑いながら立ち上がってさっさと歩いて行った。  真っ赤な顔が鏡に映るせいで目でも認識してしまって、足腰ガクガクの俺は風呂場でうずくまる。  何でこんなんかって……そりゃ……な。準備だって色々されたから……。察して。  うぅ、と唸ってから全裸なままの俺がノロノロと這って脱衣場に出たところで創介は戻ってきた。 「あ、動けたじゃねぇか。せっかく拭いてやろうと思ったのに」  ニヤけている創介は言いながらしゃがんで俺にグラスを渡す。  喉カラカラだった俺はそれをグイッと一気に流し込んで、すぐに酒だと気づいたがもう遅い。  元々色々されてのぼせ気味だったのもあって、軽くフワついていた頭はグラグラと俺の思考を奪う。 「あ……そーすけぇ?」 「掴まれ」  近づいてきた創介の首に腕を絡めて縋りつくと、唇をその首筋に這わせた。  ダメだ。何か頭ん中がいい感じにフワフワしていてめっちゃくちゃ気持ちがいい。  ピチャ……と自分の舌が出す音で感覚まで刺激されて俺はギュッと創介にしがみついた。 「そーすけぇ、気持ちいいことしたい」 「うん。1杯だけなのにお前は効果抜群だよなぁ」

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