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第12話(3)
クチュグチュと音を立てて舌を絡められながらずっと撫でられていた穴にヌルッとした液体を感じて目を開くと、その瞬間に指も挿ってきて俺は声を漏らしながら創介の肩を掴む。
それでもまた口は創介の口で塞がれて、口の中の舌も俺の中にある指ももうどっちもよくわからなくなった。
「ふっ……あっ……うむぅっ!!」
「さっき風呂場でしっかり準備してるし、すぐ2本でもよさそうだな」
創介の声も何か気持ちいいだけで何を言っているかわからない。
動いていた指がスルリと抜かれてハッと息を吐き出した瞬間にすぐにまた埋められる。さっきより本数が増えて質量の増した指。
腸壁をグニグニと押されて、グルンとかき混ぜられて、少しずつ激しく抜き差しされて……ジュブジュブと卑猥な音を立てるのが耳に届くが、その音で何故か麻痺するみたいに違和感や圧迫感もどんどん薄れていく。代わりに快感がじわじわと広がり始めて解放された口からは喘ぎ声が漏れた。
誰の声?って自分でもわからない程に喉を反らしてただ声をあげる。
「あっ!やぁっ……ダメっ!!」
「んー?気持ちよさそうだけど?でも、明日もあるからな……今日は早く寝ないといけねぇし」
創介の声に反応して止まらない声を零しつつ目を開くと、微笑んで左手で髪を撫でながら軽くキスをされた。
それが何かもどかしくて眉を寄せると、創介はくすくすと笑う。
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