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第13話(2)

 誰も居ないことを確認して2人で個室に入る。 「俺、抜くとは言ってねぇけど?」 「はぁ!?っ……こんなん挿れたままとか無理に決まってんだろ!」  ちょっと力を入れてしまって眉を寄せると創介は顔を近づけてきてチュッと頬にキスをしてきた。 「挿れてんのバイブじゃねぇよ?プラグ。しかも、見せただろ?最初挿れようとしてたのより大きい方」 「……だから何だよ?」 「そんなすぐ抜けねぇし……抜きたいなら自分で抜けば?見ててやるから」 「はぁっ!?」  創介は何を言っているのか。  家を出る前に自分では無理だったからここまで挿れて来てしまった。だから、今抜けって言っているのに……。 「俺が抜いてやるのは帰ってからのみ」 「何……」  文句を言いかけた俺の腰を抱いて創介はにっこりと笑う。この笑みは絶対によくないやつだ。 「1日挿れとけばさすがに拡がるだろ?今夜は俺のも挿ると思うけど?」  鼻先だけが触れる距離で創介が笑っている。  今……何て言った? 「え……?」 「だから、抜かずに頑張れ」  尻を撫でながら今度はしっかりと口を塞がれた。角度も変えて唾液も混ざる音が耳に届く。  こんな大学のトイレで……服の上から尻からわずかに出ているプラグを押されて呻いた。

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