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第13話(4)
腰を浮かせた怪しい体勢。
ちょっとでも気を抜くと辛い……というか、おかしい。
もうこのまま座面に擦りつけてでもいいから何とかして欲しい程に俺の中で熱がくすぶっていた。
ちょっと腰を降ろすと刺激されるそれが気持ちよく感じ始めて、腰を動かしたくなるからマズい。
今までにないくらいの異物感なのにただあるだけのそれがもどかしい。
朝、中途半端にプラグも触られたせいで身体は勝手にその刺激を求めている。
マジでどうなっちゃってるんだよ。俺の身体は……。
ずっと女の子が恋愛対象で脱童貞を夢見ていた。
柔らかいおっぱいを揉んで女の子喘がす妄想をして、挿れたらどんな感じかってもう期待ばかり膨らませていたのに……。
今、尻にプラグなんて挿れられて、しかも、もっと奥まで埋めて欲しいなんて。
ちらっと創介を見ると、創介は真剣にチケットを集計してパソコンに打ち込んでいる。
「どうした?」
画面を見て手を動かすまま声をかけられてギクッとすると、創介は手を止めてこっちを見た。
目が合うと整った真剣な顔がニヤリと妖しい笑みを浮かべる。
「なぁ、雄吾」
ちょっとイスを引いてこっちに近づけてきた創介を見て、俺は思わず体を反らして距離を取った。
「何でおっ勃ててんの?」
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