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第13話(5)
腰を捕らえられて前も握られて、俺は思わずその創介の手に擦りつけたくなる。
「ちがっ!!」
「違わねぇだろ?お前、本当何回出せば気が済むの?」
ツーッと指でなぞられて俺は喘ぎそうになるのを両手で口を押さえて堪えた。
マジで……限界だ。
俺だって聞きたい。
普段は1回抜けば十分でたまに2回……まぁ、3回やったりもしたけど、おかしい。創介に触られると何回でも止まらなくなる。
「さすがにここではやれねぇけど?」
「っ……ちょっとトイレ行ってくる!」
創介の手を振り払って前屈みでトイレに向かいつつ俺は自分の身体の変化に戸惑っていた。
個室に入って下着を下げた俺はヌラヌラと先走っている屹立を見て情けなく思う。
自分で握っていつものように上下に動かしても気持ちよさより寂しさが増すのはなぜか?
創介の手付きを思い出して指を這わせる。
強弱をつけながら手を動かしつつ後ろに伸ばしかけた手に気づいてかなりショックを受けた。
俺……今、何をしようとした?
無意識に求めたのは後ろへの刺激……?
付き合ってまだ1ヶ月経っていないが、手を出されるようになったこの約2ヶ月で俺の身体はとっくに創介に染められているらしい。
「創介ぇ……」
思わず口に出しながら何とか後ろは触らずにドロリと出てくる白濁を見つめる。
スッキリより寂しくて余計に後ろがキュゥッと締まった気がした。
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