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第13話(6)
何か虚しくなってきて壁にもたれて目を閉じる。
いっそ思いっきりこのプラグで刺激してみようか……と思いつつ、手を伸ばすが何となく不安になって手を離した。訳のわからない喪失感にまた更に泣きたくなる。
そろそろ戻らないといけない……。
思いつつ動けないでいると、不意にドアをノックされて俺は跳び上がった。
「雄吾?」
その声は莉音先輩で、俺は慌てて服を整えてベルトを締める。
そろりとドアを開けて顔を出すと、心配そうな莉音先輩が居た。
「お前、やっぱ調子悪いんだろ?竹林使ってこっちは何とかするから、お前今日は帰れ」
「でも……」
「いいだろ!昨日も頑張ってんだし!創介に連れて帰ってもらえよ!な?」
にこっと笑われて何か申し訳ない。
こんなに心配してくれているのにその原因が尻に入ったプラグとか……情けない。
「明日は代休だしさ!ゆっくり休め!」
背伸びをした莉音先輩に頭を撫でられてチラッと先輩を見ると先輩はニッと歯を見せて親指を立てた。
「先輩……何かちょっと元気になりました?」
何となくそんな気がして聞いてみると、莉音先輩はへへっと笑う。
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