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第14話 「初めての」

 2階に辿り着くとぺたんと床に這いつくばった俺を抱えて創介はさっさと部屋に入ってベッドに俺を転がした。 「ちょっ!!待っ!!」  シャツを捲られてベルトにも手をかけられて慌てると、創介はまたあの悪い笑みを浮かべる。 「抜いて欲しいんだろ?さっさと脱いでうつ伏せにならなきゃ無理だぞ?」 「え……ヤダっ!!」  その姿を想像して恥ずかしさにブンブンと首を横に振った。 「ヤダじゃねぇよ。抜かねぇのか?」 「うぅ"……」 「それなら俺、洗濯物取り込んでくるわ」  さっとベッドから立ち上がって伸びをした創介を見て慌てる。 「ヤダ!置いてくな!」 「……なら自分で脱いでこっちにケツ向けろ」 「は?」  こいつ……何て言った?正気か?  だが、じっと見られて俺は唸りながら観念してベッドの上でまずは上を脱ぎ捨てた。  まだ夕方でも11月の肌寒い空気にブルッと身体を震わせる。  ちらっと創介を見ると、創介は両手をポケットに突っ込んだままただこっちを見ていた。  このままでは嫌だ……。  思いつつベルトを外して前を開く。パンツだけになっても創介はただ見ているだけで俺は思わずその腕を掴んだ。 「創介……」 「何だよ?それも脱がなきゃ見えねぇぞ?」

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