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第14話(5)

 なぜか引き抜かれて寂しいと思うと、身体をひっくり返されて荒々しく口を塞がれる。 「んっ……はっ……あ……」  舌を絡められながら俺も創介にしがみつくと、再び窄まりに創介の先が当てられてそのまま押し込まれて俺は思いっきり仰け反って喘いだ。 「ちゃんと掴まってろ」  腕をしっかりと創介の背中に回されて創介のシャツを必死に掴む。 「全部……挿……った?」 「まだ半分も挿ってねぇよ?」  それを聞いて目を見開くと、涙が零れて創介は笑いながらその涙をペロッと舐めた。 「やめとくか?」 「……ヤダ……」  顔を創介の肩にくっつけて深く息を吐くと、創介は俺を抱え直してグッと腰を進めてくる。 「あ"ぁ"ーーーっっっ!!」  ハッハッとうまく吸えない息を必死に繰り返すと、創介は俺の額にキスをして微笑んだ。 「……全部ではねぇけどほぼ挿ってるぞ。大丈夫か?」  優しく頭を撫でられながら聞かれて頷くと、創介は頬、鼻、耳、首筋、鎖骨……あちこちにキスを落として目を合わせるとゆっくり口に軽くキスをする。 「いいよ。……動いて」  離れていくその口に俺からキスをしてねだると、創介は小さく舌打ちをしてから俺を思いっきり抱き締めてきた。

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