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第14話(7)

「あっ……ん……んんっ!!」  さすがに萎えていたそれも硬度を増してグチュグチュと音がし始める。  我ながら単純で創介の手にかかると敏感過ぎるのが恥ずかしい。 「雄吾。覚えてろよ……全部っ」  パンッと音が鳴るくらいに叩きつけられて身体をしならせる。  開きっぱなしの口からは声が止まらなくて、勝手に涙まで溢れた。うまく息も吸えなくて目を開けてもよく見えない。  なのに、嬉しい気がしてやけに満たされた幸せな気分で…… 「あ"っ!!あぁっ!!……ん……んぁ"っ!!」  もう何なのかよくわからないまま創介から与えられる快感の波に溺れる。  痛いも苦しいも……いつの間にかじわじわと嬉しい、気持ちいいに変換されたらしい。 「いいっ!!あっ!そうっ!そ……あぐっ!!……はっ!!あ……あ"ぁ"ーーーっっっ!!」  激しくなる創介の腰の動きに合わせて、前も擦り上げられて目の前の視界が白く弾ける。 「お前はイけたけど……あと、少し付き合って」  チュッと瞼にキスをされて薄く目を開けると創介は微笑んで俺の腰を抱え直した。  そっと伸ばした手はすぐに動き始めた創介の突上げで空を切る。 「まっ!!無理っ!!今……あ"ぁっ!!」

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