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第15話(3)
とりあえず服を着て……でも、尻に感じる違和感というか、まだ残る異物感にちょっと恥ずかしくなる。
最後まで……シたんだよなぁ。あの創介のが挿ってた……。
下腹を撫でながらあいつのを思い出すと何かドキドキしてきて尻がキュンとする。
あー、マジで全てが創介のものなのかも。
のんびり思いながら、それも悪くないと思っている時点で……うわぁぁっ!と恥ずかしくなりながら、創介戻って来ないかなぁなんて思う。
どんな乙女だよ!なんて1人で突っ込んでギュッと創介の枕にしがみついた。布団も枕も創介の匂いがして切なくなる。
……俺、めっちゃ創介のこと好きじゃん。
思いつつ、また照れて枕に思いっきり顔を埋めてバタバタと足を動かした。
「……何してんだよ?」
笑いを含んだ声に反応して顔を上げると、創介は目の前にしゃがんでニヤリと笑っている。
顔を上げた俺はそんな創介と目が合ってとにかく恥ずかしくて慌ててまた枕に顔を戻した。
「おい、何だ?」
わかっている癖にわざと聞いてきている。声がかなり楽しそうだから絶対に。
「……お前、性格悪い」
「知ってんだろ?お前を好き過ぎるんだよ」
枕から少しだけ顔を上げると、微笑む創介が居て俺はあり得ないくらい顔が熱くなるのを感じた。
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