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第15話(4)
「お……お前っ!!」
ワタワタと慌てると、創介はくすくすと笑う。
「好きな相手に好きって言って何が悪い?」
「〜〜っ!!恥ずかしいわっ!」
「もっと恥ずかしいこといっぱいしただろ?」
チュッと音を鳴らしてキスをされて俺の頭はもう煙でも出ているとしか思えない。
「バッ!!」
「あぁ、バカだよ。……しょうがねぇだろ?かわいいお前が悪い」
間近にある創介の顔があまりにも穏やかで余計に恥ずかしくなる。
「あのなぁ、お前結構色んな奴と距離近いから、俺はかなりモヤモヤしてんだからな?」
おでこをくっつけてきて、しかも、逃げないように俺の体を起こしてしっかり腰と後頭部にも手を回されて俺はバクバクが止まらない。
「なっ!!」
「……もう、家ん中はイチャついたっていいだろ?」
「ちょっ……」
「雄吾……俺、暴走し過ぎてヤバいんだって」
手を掴まれて導かれた先。反応しきっている創介の昂りに触れてドキッとすると、欲を宿した創介の目がこっちを見ていた。
創介、お前そんなに俺で興奮するの?
「我慢が効かずに余裕なくしてお前を抱き潰したくない」
「……いいけど?」
「は?」
「この家の中ではイチャイチャしよ」
創介の首に腕を回してその耳に直接囁いてからチュッと音をたててキスをする。
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