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第18話(7)

 早めに宴会を抜け出して俺は家に戻った。  部屋に入って荷物を置くと、窓の向こうに見える創介の部屋も電気が点いてドキッとする。  でも、いつもなら窓が開いて顔を出す創介も出てくることはなくて、情けないくらい深いため息を吐いた。 「創介ぇ」  窓の向こうに見える人影に小声で呼んでみてもカーテンが開くこともない。  久々に実家に帰ってきて両親にも沙南にも会ったのに……気持ちは憂鬱でしかない。  俺自身、ああやってみんなが騒いでいるのは好きで、俺もいっつもその中で笑いまくっていたのに……気づくと創介を目で追っていて、ため息ばかりが出た。 ❖❖❖  連日夕方から結局また夜中まで続く宴会。  俺ん家になったり近所のおじちゃんの家になったり……うちは酒屋だし、近所は肉屋、魚屋、豆腐屋、惣菜屋……店の多い地域だから、酒にもつまみにも困らなくてみんなで持ち寄って盆と正月は盛大に騒ぐ。 「……これ、帰ったらどうなるんだろ」  枕に顔を埋めて、ため息と共に不安を零した。 こっちに来てまともに創介と顔を合わせていない。  明後日は帰る予定なのに、本当に創介も予定通り帰るかも不安になってきた。

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