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第18話(8)

 俺が飲み会でキスをしたばっかりに……創介は本当は俺との付き合いを躊躇したのかもしれない。  考え出すとマイナス思考は止まらなくなって涙が溢れる。 「……寂しいぃぃ」  ぐすぐすと鼻をすすりながら布団に突っ伏すと、窓を叩く音がしてパッと顔を上げた。  慌ててカーテンを開けると、そこに居たのは創介で急いで窓を開ける。 「ちょっと退け」  しっしっと手を動かして創介は自分の部屋の窓に足をかけると迷うことなくこっちの窓に飛び移ってきた。  まぁ、いつからかやっていることだけど、久々に見てドキドキする。  俺の部屋に創介が居て……すぐ手が触れる距離にちゃんと存在していることを確かめるようにその頬に触れた。  フッと表情を緩めた創介はその手を引き寄せてしっかり俺を抱き締める。  久々に感じる創介の体温と少しキツいくらいの力加減。 「ごめん。俺、限界だった」 「……俺も」  呟かれるような声を聞いて、俺も目を閉じながら素直に返した。  ちょっと腕の力が緩められて目を開けるとためらうように少し触れたかどうかのキス。そんなの余計に寂しくて、俺は自ら唇を押し付けた。  すぐに創介も俺の腰に手を回してしっかり支えながら何度も角度を変えて唇を合わせてくれる。

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