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第21話(2)
「あ……んっ……ふっ……」
ねっとりと舌を這わされて声が漏れる。
口を塞ぎたいのに手が動かなくて、ふわふわしているのにきっちり拘束されていることでいつか創介の部屋で見た手錠が使われていることがわかるが、何の解決にもならない。
こいつ、いつの間にこんなもの……。
「我慢すんなよ。ちゃんと喘がないと先輩たちに聞こえねぇぞ?」
「バ……んっ……やめ……っ!!」
口を離して俺の口に手を突っ込みながら創介はニヤニヤと笑う。
ダメだ。あの目。完全にドSスイッチが入っている。
ただ、甘くて気持ちいいやつじゃなくて、泣かされて思考も飛ばされるやつ。
ゾクッと背筋に何かが走るのにやたらドキドキしてくる。
ここは俺の部屋だからそんな色々道具はないはず。あー、酒のせいでよくわかんないのが悔やまれるけど……今はちょっとでも創介を落ち着けられないか?
何とか思考を保ちながら目を開けると、創介は再び咥えていた口からじゅちゅっと音を立てながら離してこっちを見た。
ギリギリまで追い詰められて勃ち上がった俺のモノは創介の唾液でか、俺の先走りでか妖しく光っている。
「まだ出すなよ」
創介はキュッと俺の根本を握るとポケットから何かを出した。
カチンと音がして創介が手を離す。
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