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第21話(3)

「え?……何?」  創介は顔を近づけてきてチュッと音を立てるとにぃっと口の端を上げた。  乱れた息を整えつつ、イきたいギリギリでなぜかイけないことに戸惑う。  足の間には創介が居て両膝を押さえられているせいで閉じられないそこを見ると、軽く震えて蜜を垂らすその根本に光るシルバーのリング。 「そう……す……け?」  イけない辛さより不安が勝って声を出すと、創介はそのリングを指でなぞってにっこりと笑った。 「ちょうどいいだろ?ちゃんとサイズ測って特注してるから」 「……は?」 「俺からのバレンタインプレゼント。指輪は恥ずかしいっつってたからこっちのリングにした」  嬉しそうにそのリングを見つめる創介だが、俺はたまったもんじゃない。 「バッ……んぅっ!!」  思いっきり「バカじゃねぇの!」って言ってやりたいのに、先を擦られてビクンと跳ねた。  もうとっくに限界で、できるならもう創介の目の前だろうと自分の手で擦りたい。なのに、手は拘束されているし、俺のモノはそのリングで圧迫されていて出せない。  イきたいのにイけない。  辛くて、なのに創介は敏感なところばかり触れてきて涙が滲んだ。 「やっ……あっ……そう!んぅっ……」  片手で際どいところを触りつつ、もう片方は胸の飾りを摘む。

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