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第22話(3)

 舌がキツく絡め取られて吸われると、俺の口から声が漏れた。  音を立てて離れると創介の口は顎、首筋、鎖骨……とゆっくりと降りていく。  先輩たちを見送る為に着ていたコートを脱がされてそのままシャツまでまくり上げると、創介は胸に口を寄せてチュッと音を立ててから舌を這わせた。 「どれだけ好きか……解かれよ」 「待っ……そこで、しゃべんなっ……」  創介の頭を押しても、創介は片手で空いている飾りをつまみながら舌を動かして吸いつつ、反応したそこにカリッと歯を立てる。  ビクッと身体が跳ねると、服は剥がれてすぐにベルトも引き抜かれてチャックを降ろされた。  昨夜ごときかもうずっと創介に抱かれ続けている身体はとっくに反応しきっている。 「あっ……ふっ……んぁっ」  滲んだ蜜を指に絡める創介を見て、甘い声を出した。  俺の後ろはもうその刺激を求めてさっきからヒクついているのが嫌でもわかる。たぶん……いや、もう指で解す必要もないくらい口を開けて期待している気がした。  創介の指がその入口をなぞるだけでもう全てを飲み込みたくなる。 「そうっ……もう……」  ハッと短く息を吐き出して起き上がりつつ、俺は自ら大きく足を開いて創介の首にしがみついた。

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