159 / 203

第22話(4)

「雄吾?」 「いいから……」 「え?」 「もう……挿れて」  創介の目が大きく開かれて、すぐに優しく細められる。 「それ、ズルいぞ」  創介も服を脱ぎ捨てて上半身裸になって俺の膝を抱えると、窄まりに自身の昂りを当ててからしっかりこっちを見た。 「俺には雄吾、お前だけだから……」 「俺も……」  創介の胸にあるリングが目に入って何か泣けてくる。 「っ、あぁっ!!」  しがみついて創介を受け入れつつ、中を満たす創介の存在に嬉しくなった。  一気に奥まで埋めた創介はキツく俺を抱き締めて動きを止める。  息を吐きながら俺も抱きつくと、創介は俺の耳に舌を這わせて軽く歯を立てた。 「はっ……そうす……け。いいから……もっ……」  創介の髪に指を差し込んで息を弾ませる。 「ん?」  俺の髪を撫でながら笑う創介を見て眉を寄せた。 「もう…………動いて」  ねだると、俺の中に居る創介がビクッと反応して更に硬度も質量も増す。 「こんなくそかわいいお前が居て、他の誰も目に入る訳ねぇだろ」 「あ……んぁっ!!」 「誰でもない。雄吾がいいんだよ」  掠れた声で呟くと、創介は激しく腰を動かして俺の奥深くまでキツく存在を残すように貫いた。

ともだちにシェアしよう!