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第22話(6)

「雄吾は出さなくてもいいけど?」  その言葉を聞くだけでビクンと身体は大きく跳ねた。リアルに思い出す昨夜のあの感覚。 「ヤダ!あれは……辛いっ!!」  出ないのにイくあのドライの感覚は俺には少し恐かった。  もう抜け出せない沼に落とされたような苦しいのに浮遊感が半端ない思考の溶ける感覚。 「大丈夫。俺の全てを受け入れて」  背中を撫でられるだけで力が抜けてしっかりと創介を深く咥え込んでしまう。  創介が俺の腰を掴んで動き出すと、さっき創介が出したモノが更に滑りをよくしてぐちゅんと淫靡な音もより大きく響く気がした。  深すぎて身体中全てに創介が居る気がする。  苦しさも恥ずかしさも、甘い痺れと共に快感と愛しさに変わっていく。 「嫌ってくらい刻みつけてやるよ」  創介がベッドに背中を付けて下から突上げると嬌声と共に涎と涙が溢れた。  激しすぎて内臓まで突き破られる気がする。 「そう……あ"ぁ"っ!!そうっ!!」  訳もわからず俺も腰を振って叫ぶように声をあげて中を締めた。  再び起き上がった創介に抱き締められながらまた深い場所でその迸りを受け止める。  もう何もかも溶かされて思考力を失った俺は弾ける創介の熱を感じながら意識も手放した。

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