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第26話(3)

 下着から手を離した創介はベッド脇の棚から小さな鏡を取ると、俺の内腿を持って大きく開いた。 「バッ!やめろ!」  カーテンの隙間から光が差すそんな中。朝から堂々とそんな格好なんてできる訳もなく、恥ずかしさで股間を隠す。  だが、俺の指先にはまさにその孔が触れて戸惑った。 「これでちゃんと見えるだろ?」  笑う創介は鏡を立てて俺の下半身を映す。  恥ずかしいより好奇心の方が勝ってしまって目を向けた俺はカァッと一気に全身が熱くなった。  根本の辺りからは布が左右に分かれていて孔の部分だけ生地がない。  しかも、鏡で見たせいで、俺の蕾はとっくに期待で口をヒクヒクと動かして収縮しているのを目にしてしまった。 「ほら、いいだろ?これ」  創介はにっこり笑うと右は俺の内腿を押さえたまま左手でローションのボトルを手に取る。口を使ってパキンとフタを開けるとトロリとその液体を垂らした。  ひんやりとした液体が下着全体にかかる。 「んぅん」 「えっろ……」  見ると、下着は濡れてピッタリと俺の屹立に張り付いていた。  もう先もはみ出して先走りを滲ませている。 「創……介……」  羞恥心を堪えながら口を開くと、創介は軽く口にキスを落としてにっこりと笑った。 「用意してるのはこれだけじゃねぇから」

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