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第26話(4)

 熱を持った吐息を吐きながら言葉の意味を考える。  まだ……何かある……ってことか?  考えていると、後孔に細い何かを突き刺されて液体が注入された。 「うわっ……ん、何!?」  不安になって声を漏らすと、 「ローションちょっと入れただけ」  背中を撫でながら横向きに転がされてシリコンっぽい何かが後ろに押し付けられた。 「うぇっ!?」  咄嗟に腰を引くが、創介はそれに合わせてグッとそれを押し込んでくる。  ぬぷっと先が挿ってきて、思わず締め付けるがおかしい。 「あっ……んぁっ!!はっ……」  創介はそこに居るのにどんどん挿ってきて後ろにピッタリと吸い付いた。 「マジで挿ってくんだな」  嬉しそうな創介の声を聞きながら俺はとにかく息を吐き出す。 「エネマグラ……気持ちい?」  何とか平常心を保とうとしていたのに耳元で囁かれて俺はギュッとそれを締め付けた。  と同時に強烈な快感が全身を走り抜ける。  勢いよく白濁を吐き出して……でも、中にはまだ刺激を止めないソレが挿ったままで声が抑えなれない。 「あ……あぁっ!!んぅ……そう……はぁっ!!」  言葉を聞いただけでどんなモノかその形状だって大体わかる。実際に持っていないがどう使うかだってわかる。  ただ、わかるからこそ怖い。  イヤだ!抜いて欲しい!!

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